ランサムウェアは、データ損失の可能性だけでなく、財務面への影響と企業の評判低下のリスクも招くため、組織にとって重大な脅威です。業界をリードするネットアップのソリューションは、ランサムウェア攻撃を最小限に抑え、システムを迅速に回復できます。また、発生時には迅速に拡散を防止します。

• NetApp FPolicy^®ファイル スクリーニング ソリューションのネイティブ ブラックリストおよびホワイトリスト機能により、大半の一般的なランサムウェアから保護できます。FPolicyの組み込みのファイル ブロック手法を使用して、ファイルの拡張子とメタデータに基づいてトラフィックをフィルタまたはブロックできます。
• FPolicyをサードパーティ パートナーのソリューションと組み合わせ、NetApp ONTAP^®でユーザの行動分析を活用できるようにすることで、ランサムウェアによるゼロ デイ攻撃の拡散を防ぎます。
• ONTAPは、ランサムウェアを検出してリカバリするもう一つのレイヤとして機能し、機械学習に基づいて異常なファイル アクティビティを検知すると、Snapshotを自動的に作成して管理者に警告します。
• 最悪のシナリオが発生した場合には、NetApp Snapshot™コピーを使用してシステムを迅速に回復します。これにより、ダウンタイムやオフラインになることで発生する関連コストを回避できます。
• NetApp SnapLock^® コンプライアンス ソフトウェアによりSnapshotコピーが強化され、不正にアクセスした管理者アカウントでは削除ができない書き換え不可能なコピーが作成されるので、組織のデータをさらに保護できます。

オールフラッシュ ストレージは、高速かつ安定した応答速度を提供するので、重要なビジネス データの処理に最適です。しかし、データがコールド データとなり、定期的に取得する必要がなくなった場合、オールフラッシュ システムに保存することは適切ではありません。

NetApp^® ONTAP^® FabricPoolは、独自のクラウド階層化テクノロジを使用して、AFFシステムの容量を解放できます。このテクノロジは、クラウドまたはオンプレミスにある低コストのストレージ階層にコールド データを自動的かつシームレスに移動します。AWS、Microsoft Azure、Google Cloud、IBM Cloud、Alibabaなどの主要なクラウド プロバイダを選択して階層化できます。また、NetApp^® StorageGRID^®に階層化することもできます。NetApp® StorageGRID®は、200TBを超える環境で対費用効果が非常に高いオンプレミスのオブジェクト ベース ストレージ ソリューションです。

パフォーマンス、効率、保護を犠牲にすることなく、プライマリ フラッシュ ストレージの総所要量を50％以上削減できます。新しく構成するAFFシステムのサイズを縮小するか、既存のAFFシステムの容量を再利用して、より多くのワークロードを統合できます。

可用性の要件は、ビジネスでのアプリケーションの重要度に応じてさまざまです。NetApp^® ONTAP^®の包括的なデータ保護テクノロジとビジネス継続性テクノロジは、ストレージ運用を安全かつスムーズに維持するための幅広いソリューションを提供します。

• スペース効率に優れたNetApp Snapshot™コピーを使用して、ローカルのバックアップとほぼ瞬時のリカバリを実現できます。
• リモートのバックアップ / リカバリとディザスタ リカバリは、NetApp SnapMirror^®の非同期レプリケーションによって実現できます。
• データ損失ゼロの保護（RPO=0）が必要な場合は、SnapMirrorの同期レプリケーションを利用できます。また、同期データ レプリケーションの実行中および実行後もStorage Efficiencyによる削減効果が維持されるため、スペース効率にも優れています。
• ONTAP環境でNetApp MetroCluster™テクノロジまたはSnapMirror Business Continuity（SMBC）レプリケーションを使用し、最も重要なアプリケーションのビジネス継続性を実現できます。MetroClusterおよびSMBCソリューションは、AFFまたはFASストレージ システム間でデータを同期的にミラーリングすることにより、継続的なデータ可用性を提供します。ストレージ アレイは、単一のサイト、メトロエリア全体、複数の都市に導入することができます。MetroClusterは、強固なアレイベースのSAN / NASワークロード向けインフラです。SnapMirrorビジネス継続性が実現する柔軟性により、複数のワークロードを統合して、データセンターの災害が発生した場合に継続的な可用性でサポートする最も重要なSANアプリケーションをきめ細かく選択できます。

保存データを保護することは、機密情報の保護にとって非常に重要です。組織に最適なアプローチに応じて、FIPS 140-2 AES-256ビット暗号化を提供する2種類のネットアップ ソリューションを展開できます。

• ハードウェア ベース： NetApp Storage Encryption（NSE）が自己暗号化ドライブを利用して、FIPS 140-2レベル2への準拠を実現します。
• ソフトウェア ベース： NetApp Volume Encryption（NVE）およびNetApp Aggregate Encryption（NAE）が、AFF、FAS、ONTAP^® Select、Cloud Volumes ONTAPの各環境の任意のドライブ タイプでソフトウェア ベースの暗号化を使用して、FIPS 140-2のレベル1のコンプライアンスを実現します。

また、ハードウェア ベースとソフトウェア ベースの暗号化を同時に展開して、最も機密性の高いデータを2つのレイヤで保護できます。

ネットアップは、暗号化以外にもデータ セキュリティ機能の主要なポートフォリオを提供します。これらのポートフォリオは、今日のセキュリティの脅威とガバナンス、リスク、コンプライアンス（GRC）の要件に対応するのに役立ちます。

NetApp^® Snapshot™は、高可用性、耐障害性、データ保護を提供するONTAP^®環境向けソリューションに導入されている、独自のエコシステムの基盤となるテクノロジです。Snapshotコピーはパフォーマンスに影響を与えることなく、最小限のストレージ スペースのみを消費して、実行中のシステムに安全に展開できます。システム管理者はSnapshotコピーを使用して、実行中のシステム上でファイル、ディレクトリ階層、LUN、アプリケーション データのコピーを、パフォーマンスへの影響を抑えながら頻繁に取得および維持することで、大事なデータを保護できます。

Snapshotテクノロジによりバックアップの頻度と信頼性が大幅に向上し、ユーザ管理によるセキュアなリストアがほぼ瞬時に可能になります。ユーザはSnapshotコピーに直接アクセスして、予想外の削除、破損、または変更からデータをリカバリできます。

Snapshotコピーを使用して、書き込み可能なクローンを瞬時に作成することもできます。作成したNetApp FlexClone^®ボリュームは、新しいビジネス アプリケーションの開発とテスト、およびレポートの生成や分析でのデータの活用に最適です。また、FlexCloneボリュームはストレージ スペースを追加する必要がないため、スペース効率にも優れています。

規制やガバナンスの要件を満たし、訴訟ホールドやイベントベースの保持をサポートするために、ファイルを保管する必要はありませんか。

NetApp^® ONTAP^® SnapLock^®テクノロジは、こうした状況に最適なテクノロジです。所定のまたはデフォルトの保持期限まで、ファイルの書き換えや削除を防止できます。これは、Write-Once, Read-Many（WORM）によるファイル ロックを使用して、ハードディスク ドライブまたはフラッシュ メディアに書き換えと消去が不可能なデータを作成することで実現します。

特定のニーズに基づいて、次の2つの導入オプションから選択できます。

• SnapLock Complianceは、SEC 17a-4（f）、HIPAA、FINRA、米商品先物取引委員会（CFTC）の規則1.31（b）などの厳格な規制要件、およびドイツ語圏の国家規制（DACH）を満たす製品として認定されています。SnapLock Complianceを使用するWORMファイルは、保持期間中は削除できません。
• SnapLock Enterpriseは、企業のベスト プラクティス、訴訟ホールドや、法規制の対象ではない要件に対応します。SnapLock Enterpriseを使用するWORMファイルは、監査権限による削除手順によってCompliance Administratorが保持期間中に削除できます。

SnapLockには、ロック状態を維持したままファイルに増分を追記する機能もあり、音声や映像による監視や記録に最適です。

安全でないデバイスに保存された機密データ、または許可されていない場所に移動された機密データを削除するには適切な方法が必要です。ファイルを削除するだけでは不十分です。

以前は、セキュリティ部門がデータ流出の問題を解決するために、ストレージ システムを数日から数週間取り出さなければならないことがよくありました。今では、NetApp^® ONTAP^®固有のセキュアな削除機能により、システムの使用中でもデータの流出をオンラインで修復できるようになったため、時間と手間を大幅に削減できます。第三者機関のテストにより、この機能の効果が実証されています。

セキュアな削除機能は、ハードディスク ドライブ（HDD）とソリッドステート ドライブ（SSD）両方の物理メディアからデータを完全に削除して、データの流出を防止しますアクティブなファイルを保持し、流出データをロックするために使用した暗号化キーを削除することで、NVEボリューム上で削除したファイルを暗号化によって破棄できます。

セキュアな削除機能は、一般データ保護規則（GDPR）要件に準拠した最新の「データ削除権」にも対応します。

アニメーション、ソフトウェア開発、企業マーケティングなど、複数の場所にまたがるチームで連携して大規模プロジェクトに取り組んでいるなら、NetApp^® ONTAP^® FlexCache^®テクノロジを使用すると、チームで行う作業の速度と生産性を向上できます。

FlexCacheを使用すると世界中の複数の場所にホット データがキャッシュされるため、プロジェクトに取り組んでいるすべてのチーム メンバーにとってデータは「ローカル」になります。これにより、ホット データへのアクセスの応答時間が短縮されると同時に、一元化されたデータセットへの同時アクセスが可能になるので、コンテンツ生成ワークフローで高い効果を発揮します。

FlexCacheではファイルやボリューム全体ではなく、アクティブに読み取られたデータのみがキャッシュされるため、ストレージ リソースの使用量の増加を最小限に抑えて、経済的にパフォーマンスを向上させることができます。また、WAN帯域幅コストを削減することにより、ストレージ システムのROIも改善できます。

FlexCacheを使用して、データセンターのONTAPクラスタ内にある複数のストレージ　コントローラのデータをローカルにキャッシュできます。これによりスループット パフォーマンスが向上するので、映像レンダリング、チップ設計、地殻解析、金融シミュレーションなど、読み取り処理の負荷が大きいアプリケーションに対して効果的です。また、オンデマンドでキャッシュ インスタンスを作成することにより、ストレージへの追加投資をすることなく、ワークロードの急激な変動にも柔軟に対応できます。

大量の計算処理を要するワークロードと大規模なデータ リポジトリには、一貫した高パフォーマンスと耐障害性を提供する大規模なNASコンテナが必要です。NetApp AFFオールフラッシュ システムまたはFASストレージ システムで実行されているNetApp^® ONTAP^® FlexGroupボリュームは、これらの環境に最適です。

FlexGroupボリュームは、容量なら最大20PB、ファイルなら4,000億個まで拡張可能な単一のネームスペースを作成できる、スケールアウトNASコンテナです。さらに、予測可能な低レイテンシとパフォーマンスのリニアな拡張を実現することができます。迅速に作成でき、管理も容易です。

FlexGroupボリュームは、次のようなさまざまな分野に効果的です。

• EDA（電子設計自動化）
• Gitなどのソフトウェア ビルドおよびテスト環境
• 地殻解析/ 石油とガス
• メディア資産またはHIPAAのアーカイブ
• ファイルストリーミングのワークフロー
• ホーム ディレクトリなどの非構造化NASデータ
• ビッグデータとデータ レイク（HadoopとNetApp NFSコネクタ）
• データベースとVMのバックアップ
• 人工知能（AI）と機械学習（ML）のログ ファイルのリポジトリ